こんにちは!
東京アラートにヒヤヒヤの人事部・大部です!🚓
村の祭り酒
皆さんはこのような話を知っていますか?
ある村では、毎年実りの秋を迎えると盛大に収穫祭を祝うのが伝統でした。
村人は大人も子供も、男も女もこの日を待ちに待ちます。
そして、三日三晩踊り狂い、飲み明かすのです。
そんなこの村の祭りには古くから伝承される「儀式」がありました。
それは、大きな樽酒を大きな小槌で一斉に割ってみんなで盛大な乾杯をして祭りの口火を切ることでした。
今年も、祭りの日が迫ってきました。
もう村人はどこかそわそわです。
しかし、今年の祭りには深刻な問題が起こっていました。
なんとあの盛大に行う乾杯の「儀式」に使う酒樽・・・
これを買うお金がないというのです。
農作物の不作がその理由でした。
さあ、伝統の鏡割りをどうしたものか・・・・村人たちは悩みました。
こんな時、知恵者がいるものです。
「みんなの家にあるお酒を一人一杯分づつ持ち寄ればいい!」
そうです。
そうすれば今年も村の伝統行事を支えることができます。
お酒の持ち寄りが決まったことで益々の盛り上がりをみせてきた今年の村祭りでした。
祭りの日がやってきました。
やぐらの壇上の酒樽には、村人たちが持ち寄ったお酒がなみなみとたたえられています。
せーの! えいっ!
見事な鏡割りが行われました。
村の長老が声を上げます。「カンパーイ!」
集まった村人はそこかしこで「カンパーイ!」「カンパーイ!」
そして一口の飲み終わった後です。
会場は静まり返りました・・・。
そして皆が怪訝な様子で顔を見合わせています。
「おや?」「あれ?味が・・・?」「何だこの味は?」
そしてある男が叫びます。
水だ!
樽に盛られた酒はすべてが水でした。
お酒が一滴も入っていない水だったのです。
村人たちはお互いの顔を見つめ合います。
この話はここで終わります!
「村の祭り酒」という民話です!
さて、この民話から僕たちは何を学ぶのでしょうか??
大事なこと
様々な意見はあると思いますが、
この村で起こった紛れもない事実は・・
酒を持ってくる人は大勢いるんだから
自分一人だけが「水」を盛ってもばれやしない・・・
そう考えた村人が実は全員だった、ということです!
これで伝統の村祭りは台無しになってしまったのです・・
One for all All for one
自分あっての集団。
集団あっての自分。
どこかで聞いたことがありますね!
One for all All for one
僕たち、つまり現代の日本人は”村の祭り酒の村人”になってしまってはいないでしょうか?
改めて“みんなのための自分、自分のための皆”を意識していけたらいいですね!