おはようございます!
先日昼ご飯を食べ損ねておやつの時間に昼食を取っていた人事部・高橋です。
本日は物事を習慣化するために何をすべきなのか。
「1行読書」を例に解説していきます。
楽観的に始める読書1
本を読む気がない人もまずは「1日1行だけでも読むこと」から始めること。
「そんなこと意味がない」と思うなら、「楽観主義になること」から始めてみるのがいいかと思います。
楽観主義になることのメリットや、ベビーステップの絶大な効果、
そして「1行」から始める読書の効果についてこれから説明していきます。
楽観的になると何が起こるか
東京成徳大学応用心理学部健康・スポーツ心理学科の本多麻子准教授によると、
物事をポジティブに考えられる楽観的な人は、次の傾向が強いと研究で明らかになっているそうです。
【楽観的な人の傾向】
01.病気にかかりにくく、長生き
02.勉強、スポーツ、仕事などあらゆるパフォーマンスが良い
また、全米ネットワークCBSのニュースキャスターから、
ペンシルバニア大学ポジティブ心理学リサーチャーに転身後、
ベストセラー作家になったミシェル・ギラン(Michelle Gielan)さんは、『Harvard Business Review』で次のデータを示しています。
【大きな買い物のためにお金を蓄えている割合】
01.楽観主義者は90%がお金を蓄えている
02.悲観主義者は70%がお金を蓄えている
【いざというときのための蓄え】
01.楽観主義者の場合は3分の2に及ぶ人が蓄えている
02.悲観主義者の場合は蓄えている人が半分にも満たない
楽観主義者は悲観主義者に比べて、
自分が信頼する人の助言に従う傾向が強いといいます。
「貯蓄しておいたほうがいいよ」と言われ素直に従うのかもしれませんね。
楽観的に始める読書2
また、アメリカの心理学者で、ペンシルベニア大学教授であり、
ポジティブ心理学センター長でもあるマーティン・セリグマン(Martin Seligman)博士による研究では、
楽観主義的な営業担当者は、悲観主義的な営業担当者よりも、売上げが56%多いとわかったそうです!
楽観的に始める読書3
「雨が降ってもハッピーですが、何か?」
つまり、どうやら楽観的になると、色々と良いことが起こるようです・・!
構想と実行は楽観的に、計画は悲観的に
前述したものをまとめると、楽観主義になるメリットは以下のとおりです。
体や脳にいい
仕事や人生に好影響
お金がたまる
幸せになれる
このように状況が良くなりやすいので、大変なことがあってもくよくよせず、
物事を明るいほうに考えることが可能となります。
だからこそ、まずは何でもチャレンジしてみるようになるわけです。
しかし同時に、どんなに大きなリスクがあっても平気でチャレンジしてしまうので、
危機管理が万全な悲観主義者の起業家に比べ、楽観主義的な起業家は、平均で30%稼ぎが少ないというデータもあるのだそうです。
そうは言っても・・
「どうせムダだ」
「きっと無理だ」
こればかりでは物事が始まりません。
京セラ、第二電電(現KDDI)の創業者である稲盛和夫氏の経営哲学にも、
楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する
とあります。
何かを習慣づけたいなら頭でっかちにならずに、
「きっと自分にもできる」
「とりあえず始めてみればなんとかなる」
といった具合に、楽観的な思考を取り入れていきましょう!
ただし、自分にとって実現不可能な目標を据えてしまうと、後で拒否感が生まれるので、目標設定だけは悲観的に・・
全く読書習慣がない状態で、たとえば「必ず1日30分間だけ読書をする」のは、
簡単そうでいて意外に高いハードルなのです・・
ここだけは、「きっとムリ」だとネガティブに構え、ハードルを低くしていきましょう。
いわゆるベビーステップです。
楽観的に始める読書4
世界的な大ベストセラーの『小さな習慣』で、著者のスティーヴン・ガイズ(Stephen Guise)氏は、
良い習慣を取り入れていくにあたり・・
01.目標はバカげているほど小さくする
02.モチベーションを上げたいなどと思わないようにする
といったことを述べています。
ためらいなく始められるバカバカしいほど小さな習慣を、
とりあえず始めてみれば、モチベーションのほうが後を追いかけてくるとのことです。
つまりは「極めて小さな習慣」を始めることこそが、「大きな変化と成果」をもたらすというわけです!
楽観的に始める読書5
ガっと読むのではなく、「読みたいだけ読む」かたちに切り替え、
本を枕元に置いて、1~2行読んで眠くなったら迷わず寝る、を繰り返すようになると、
そのうちツァイガルニク効果(ゼイガルニク効果)が生まれ、どうも先が気になってしまうようになります。
筆者も初めて知りましたがツァイガルニク効果とは、
達成できた事柄よりも、未達成かつ中断している事柄のほうが印象に残りやすく、興味を引かれてしまう現象のことです。
「気になる」を続けているうち、いつの間にか1冊読み終わり、言いようのない達成感がこみ上げてくるそうです!
そんなことを繰り返してきた結果、自発的にどんどん本を読むようになるんです。
「1行」から始める読書の意味
つまり、新しい習慣を始める際に必要なのは、
「まあ、何でも始めてみれば、なんとかなるさ」といった楽観的な思考がまずは大事。
そして大切なのは・・
いかにプレッシャーのない状況で始められるか
いかにプレッシャーのない状況で続けられるか
といったことです。
それらさえクリアすれば、「ついでだから」「どうせだから」思考が働いたり、
「ツァイガルニク効果」やらが働いたりして行動が加速し、モチベーションがあなたに追いついてくるはずです!
「1行」の読書から始める理由は、圧を取り除き、楽観的になって行動し始めるため。
ロンドン大学によると、
新しい習慣を身につけるために必要とされるのは、平均して66日間とのこと。
「66日間もあるの?」ではなく、
「わーい、66日間もあればきっと身につくぞ、イヤッホウ」と発想を切り替え、ぜひチャレンジしてみてください!
別に1行読書ではなくてもいいのです。
皆さんも何かを始めるにはコツコツと少量から徐々に初めてみてください。