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お返しをしないと気が済まない?
「お土産をもらったらこっちもお土産を渡したい」
こういう心理のことを返報性の法則といいます。
引用ですが、返報性の原理(法則)とは、
「人から何かしらの施しを受けたとき、「お返しをしなくては申し訳ない」というような気持ちになるという心理作用のこと」です。
簡単に言うと、人は「やられたらやり返したい」んです。
受けた「恩」は返したいし、受けた「借り」は返したい。
「ヒト」という生き物には、そういう習性がある訳です。
人は社会性動物です。この習性は社会的な生活の中で、後天的に身についたものかもしれませんね。
ちなみにこの習性を知っておくとそうでないかで、人間関係に大きく影響がでますよ。
仕事でよくある悩みに、「職場の人とうまくいかない」というのがあります。
例えば、
・上司が自分のことをわかってくれない。
・部下が自分に全く話しかけてこない。
こういうことがストレスになって、仕事にも支障をきたしてしまう。
この気持ちがわかる人は多いんじゃないでしょうか。
やられたいなら、まず自分から
でも、返報性の法則を踏まえて考えてみてください。
上司が自分のことをわかってくれていないと嘆く前に、あなたは上司のことをどう思っているでしょう。
上司のことをわかろうとしていますか?
上司がどうして怒っているのか。自分に何を求めているのか。どんなことを嬉しいと思って、どんなことを許せないと思うのか。
上司のことをどれだけ知っていますか?
もしくは知ろうとしましたか?
「相手のことを知ろうとしない、けど自分だけはわかってほしい。」
そんな部下のことを、上司はどうして理解したいと思うでしょうか。
部下の気持ちがわからない上司も一緒です。
まず相手に理解されたいと思うなら、自分が相手のことを理解しようとしなければいけないのです。
周りの人に認められたいなら、まずは自分が周りの人を認めればいい。
人から親切にされたいなら、自分が人に親切にすればいい。
人から尊敬されたいなら、人を尊敬すればいい。
また逆もしかり、
人から嫌われたいなら、人を嫌えばいい。
人から攻撃されたいなら、人を攻撃すればいい。
人から陰口を言われたいなら、人の陰口を言えばいい。
どっちがいいかは人それぞれですが、一つ言えることは、人間関係って鏡みたいなもんです。
あなたが周りに感じていることは、あなたが周りにしていることの跳ね返りです。
「求めるならば、与えよ」です。