終業時間にカタカタカタ
ジールの終業時間は18時。
18時になると、ちらほら人が帰りはじめ、19時30分くらいまでにはほとんどの人がいなくなります。
人事部も基本的には定時上がりです。緊急の用事がない限り、19時くらいまでにはみんな帰ります。
部の方針として、自分たちが夜遅くまで残っていたら、会社として「残業して当たり前」という空気を認めてしまっているようにみられる。というのが理由です。
で、つい昨日ですが、18時になったのでいつも通りに帰宅の準備をします。
すると、新人の大部くんがパソコンをカタカタカタとすごい勢いでタイピングしています。
仕事が終わらなくて急いでいるのかな?と思って声をかけたら、パソコンにはこんな画面が。
お寿司の画面。タイピングのゲームでした。
こいつ、遊んでんじゃねーか!
と思って聞いてみたところ、こんな答えが。
「いやー、僕も仕事早くしたくて、最近18時すぎたらこれやってるんです」
以前の記事で書いたのですが、彼は野球推薦、学生時代は野球漬けの典型的な体育会系学生です。パソコンなんてほとんど触ったことがない。
当然、文字の打ち方もわからない。ブラインドタッチなんてできないから指一本でタイピングしています。
人事部は基本パソコン業務ですので、タイピングスキルは仕事のパフォーマンスに直結します。
彼なりに課題意識があったのでしょう。終業時間外で練習していたわけです。
やり始めて1週間くらいだそうですが、点数は少しずつ上がっているそう。最初は一番簡単なモードで2400点くらいだったのが、現在は3000点くらいに上がっているとのこと。最大で10000点以上あるそうで、それを目指して練習するそうです。
その向上心を素晴らしいと思いましたので、インセンティブとしてカントリーマアムをあげました。
上手くなるために練習する。当たり前のことですが、これができている人は少ないです。
子供じゃなくて、大人にです。
仕事で練習、してる?
就職活動において体育会系学生は大人気です。
実際、体育会系出身者はパフォーマンスも高い人が多い。
彼らは学生時代、死ぬほど苦しい練習をやってきました。
みんなそれぞれのスポーツが上手くなりたくて、試合に出たくて必死で練習に取り組んできたわけです。
運動と仕事も一緒です。仕事が上手くなる方法は簡単です。練習をすればいい。
ビジネススキルって「スキル」っていうくらいだから、後天的に身につけられるものです。
練習と学習で自分のものにできます。
でも不思議ですね。学生時代はあれだけ頑張って練習してきたのに、社会人になって練習する人はほとんどいない。
例えば営業なら、仕事終わりにロープレをする。
自分の営業トークの様子を撮影して良いところ、悪いところを確認する。
例えばライターなら、仕事以外でもブログを書く。
日々文章が上手く、早く書けるように練習する。
タイピングが遅いなら、ソフトでも何でも使って練習する。
こういうことをするだけで、ただ仕事をしているだけの人よりはるかに早く成長します。
求める人は「努力できる人」
仕事ができる人って「要領がいい人」って思ってる人多いですよね。
もちろん、もともと仕事ができる人っています。仕事にも天才がいます。
じゃあ凡人は一生仕事ができないのかって言われたら、そんなわけないです。
凡人は努力で成長できるものです。
大人も子供も同じです。みんなが遊んでいる時に、地味でも地道な努力をできる人間は、
最終的には成長するし、評価されますし、結果も出せるようになります。
誰に言われずとも努力できるっていうのは、ほんとにものすごく素晴らしい才能です。
そういう人がジールに加わって欲しいと思います。